こんにちは♪なぱんです😊
今日は日差しが暖かくて穏やかな日です。
薄暗くて空が重たい日は、心まで重くなります。
人間も自然と一緒。
昨日は晴れていても、今日は雨ということもあります。
つらいことや悩みのない人なんていないですよね。
坂口恭平さんの『自分の薬をつくる』という本を読みました。
悩んでいたときに『自分の薬をつくる』というタイトルを見て、思わず書店で手にとってしまいました。
この本では、躁鬱病になった坂口さんの経験をもとに、自分の声をきいて自分の薬をつくることをアドバイスしてくれます。
そのお薬の作り方がとても興味深くて、自分にも当てはまることもあり、しっくりと腑に落ちました。
坂口さんは生きるのがつらい人たちの相談を、自分の携帯電話を使って『いのっちの電話』として受け付けています。
今まで2万人近くの声を聞いて感じてきたこと、坂口さんご本人が経験したことをもとに、一緒に「自分でつくるお薬」を作ってくれます。
この本は、つらいことや悩みのある人に、オリジナルの対処法を提案してくるカウンセリングのような書籍です。
坂口恭平さんの著書『自分の薬をつくる』
著者の坂口さんはお医者さんになるのが今の夢だそうですが、国家試験を受けて医者になるつもりはないそうです。
そんな坂口さんが医者を演じ、演者が患者を演じて、開催したワークショップをメーンに書籍化したものだそうです。
診察室と待合室に見立た多目的ホールは、ホワイトボードで仕切られているだけなので、診察室でのお医者さんと患者さんの会話は、すべて筒抜けです(笑)
このワークショップでは、坂口さんが患者さんの話(声)を聞いて、薬として日々の日課や、アウトプットの方法などについてアドバイスします。
患者は筒抜けの待合室で、他人の悩みを聞くことで、自分の悩みの効く薬(対処法)に気がついていきます。
同じような悩みを持った人が語りあうグループワークに似てますね。
必要に応じて坂口さんの携帯番号が処方されることもあります。
演劇という設定上でしょうか、患者を演じている方は、演技や創造的なことに興味がある方が多いようです。
読んでいるうちに、自分も患者となって、このワークショップの世界に入り込み、
自分の声に気がつくことができるかもしれません。
書籍自体がカウンセリングのような効果があり、
私と娘の場合は、自分たちがやっていたことが自分でつくる薬になっていたことに気がつきました。
発達障害の娘と私がつくる自分の薬
娘も発達障害で通院していて、不安を抑えるために抗精神薬を服薬しています。
病院では、こういう症状があると訴えると、お薬を足しましょうかとか、お薬を変えてみましょうかとか、
すぐ服薬治療になってしまうので、相談するのも躊躇してしまうことがあります。
先生によりますが、お医者さんは困ったときにどう対処していいのか、お薬の服薬以外にはまず教えてくれません。
発達障害児のカウンセリングを行っているところだと、アドバイスがもらえることもありますが、ここは田舎でそういう機会が少ないのです。
発達障害のこまった時の対処法は、専門家の講演会や書籍などから情報を得ることが多いです。
娘も夕方に不安に襲われやすく、パニック発作のような症状になります。
不安時のとんぷくのお薬を飲むこともあります。
気分転換にドライブに連れていき、外の新鮮な空気を吸うと、症状が落ち着きます。
あとは大好きなYouTubeを観ると気が紛れるようです。
不安になってもドライブして気分転換すると治るという『薬』が一番よく効く薬で、
私たちを安心させてくれるお守りになっています。
パニックになったら水を飲むといいとアドバイスされたこともありました(お医者様ではなかったと思います)。
水を飲むと落ち着けるという習慣ができればいいと言われたけど、娘には合っていませんでした。
坂口さんのようにカーテンをしめて、夕方の西日を浴びないようにしたところ、うまくいった日もありました。
これは少し試してみようと思っています。
私が運転しないとドライブには行けないので、将来的には娘が一人で自分の薬を作り出せるといいなぁと思います。
私がつくる自分の薬
今はプログラミングが私の薬です。
世の中、自分も他人もままならないのが当たり前です。
正しい命令をすれば正しく動いてくれるプログラミングは、頭がスッキリします。
プログラミングは趣味と割り切っているのでプレッシャーがなくていいんです😊
いのっちの電話
坂口さんは「いのっちの電話」として、自分の携帯電話の電話番号を公開し、悩んでいる方の相談にのっています。
すごい。
どれくらい繋がるかしら?
坂口さん、眠れるのかしら?
いたずら電話もあるかもしれないですよね。
坂口さんの姿勢に敬服します。
いのっちの電話でなくて、いのちの電話には娘が悩んでいる時によく電話していました。
ここ1年くらいのことですが、今まで一度もつながったことがありません。
現在、相談員不足で相談の窓口が手薄になり、運営状況が厳しかったところに、新型コロナ感染症の影響もあって繋がりにくい状況のようです。
「いのちの電話」がつながらない 相談員減少にコロナ影響も | 新型コロナウイルス | NHKニュース
これから、改善されることを願います。
10年くらい前、知人の代わりに電話したときは、数回で繋がって、
年配の女性が丁寧に対応してくださって、とても助かりました。
最後に
坂口恭平さんの著書『自分の薬をつくる』には、本そのものにカウンセリングを受けたような効果があります。
カウンセリングには相性があるので、合いそうだな、読んだら楽になりそうだなと思ったら、手にとることをお勧めします。
2万人近くの声を聞いてきたことと、躁鬱病になった坂口さんの経験をもとに、自分の声を聞いて自分の薬をつくるアドバイスしてくれます。
どんな薬を処方してくれるのかは、ぜひ書籍で確認してみてください。
私たち親子にも、もしもの時には電話がかけられるところがひとつ増えて、新しい『薬』になりました。
坂口さんの『いのっちの電話』の電話番号をお守りがわりに私と娘の携帯に登録したいと思います😊
最後までお読みいただき、ありがとうございました。